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tsuki no kobanashi

ソプラノ 和田静乃の日々をつづります
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2024年

2024年になりました。
怒涛の2023年を「よくやった!」という思いで締めくくり、新年は時間的にも、自分の気持ち的にも、ゆったり迎えました。


投稿していなかった2ヶ月くらいの間も、さまざまなことがありましたが(本番もありましたが、こちらでの告知も報告もなくすみません)次は何を目標にしたらいいかなぁ…なんて、頭の片隅で考えながら、楽しく生きています。


好きなことや楽しいことをしていても、常に頭も心も伊勢に支配されていた昨年は、なかなか自分を緩めることができませんでした。それを思えば、次の目標を思うより、少し空白の時間があった方がいいのかもしれないのですが、伊勢の歌唱奉納があまりに大きすぎたからか、張り合いがないような気もしていて…これはもう、私の性分なのでしょうねぇ。


今年は、4月に生徒たちの発表会が決まっており、そこで歌う他は、明確な歌う予定は入っておりませんが、たくさん作ったCDも眠らせておくだけではどうにもなりませんし、このCDを知っていただく手立ても考えなければと思っています。


とにもかくにも、今年も、より自分の芯を大事に、歌うことも、教えることも、楽しむことも精一杯でいきたいと思います。


今年もよろしくお願いいたします。



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Music+Gallery 終演!

こちらでのご報告が遅れました。
今年の代官山ヒルサイドテラスの猿楽祭での公演「Music +Gallery 悠か天より」、無事終演を迎えました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。




第1部は、伊勢神宮での歌唱奉納を再現する形となりました。舞台の形も違いますし、伊勢ではグランドピアノを、というわけにもいかず電子ピアノだったので、楽器も違いますが、できるだけ当日の雰囲気を再現しようと試みました。
お客様のご感想から判断するに、ここで出したかった雰囲気は出せたかなと思っていますが、やはり、私含め出演者の気持ちは同じとはいきませんでした。


伊勢ではお天気がよかったとはいえ、風の影響は少なからずあって、譜面が飛ぶ(紙が飛ばないまでもページがめくれてしまう)ことも考えられましたし、あまりのおひさまの歓迎に、チェロへの影響が心配されました。その2点においては、私よりも奏者の2人の方が緊張感があったかと思いますが、それをまったく心配しなくていいのは、緊張材料が減ることになったかと思います。“いつもの”というのは、安心をくれるものですしね。


私にとっては、大きく違ったのは、エネルギーを受け取り方。私は普段、コンサートでお客様のエネルギーを足から、呼吸から取り込んで、上に昇華させていくイメージで歌っていますが、やはり代官山では“いつもの”それでした。が、伊勢ではまったくそれがなかったのです。
明らかに、太陽から、上から、エネルギーをいただいている、そんなイメージでした。まったく逆なのです。普段のエネルギーの受け取り方は、自分の発声法のサイクルと同じなのですが、伊勢では違ったんですよね。上から受けて、全身から放つように歌っていた…そんな感じです。言葉では言い表しにくいのですが…でも、以前、赤坂の山王日枝神社で歌わせていただいていた時も、この感じに近かったかも?と思うのです。不思議でもあるし、場所が場所だけに納得もできる、そんな感覚でした。




…本題に戻ります。




第二部では衣装チェンジして、陰陽五行をテーマにプログラムしました。このために小島さんが書いてくださった絵も、本当に素晴らしかった!




「陰陽」




「木」




「火」




「土」




「金」




「水」


陰陽五行、本当に深い世界なので、小島さんも描かれるのに随分悩まれたようでした。自然界にあるものではありますが、その意味や働き、季節など、盛り込める要素が色々あるのと同時に、5つのエレメントにはあてがわれた色があり、その色にも意味がある…となると、掘れば掘るほど…という感じだったのではないかと推測します。


コンサートプログラムも5つのエレメント、それぞれに2曲ずつあてて展開しましたが、今回ほど多ジャンルを歌う猿楽祭は初めてだったかと思います。五行に沿っているので、普通ではありえない曲順でプログラムしても不自然ではなかったのでは?と思います。






今回で5回目の参加となった猿楽祭。
色々なことをやってきましたが、五行に準えるわけではないけれど、一周した感があります。
『森の時間(もりのとき)』と題した1年目は、私が書いた物語を朗読していただきながら、そこに歌や音楽を入れていくスタイルで。みみずくの親子のお話は、小冊子になり、読み物としても楽しんでいただけるようにしました。この年は、台風直撃となり、開演を1時間遅らせるというアクシデントも。前夜が荒天で、当日は朝からいいお天気でしたが、あの日ほど天気に気を揉んだことはありません。


1年限りと思っていたら、嬉しいことに2年目があったので、笑、1年目に描いていただいた絵をもう一度展示したいという思いもあり、「森の時間」の続編と、この年小島さんが出版された著書「色ラボBOOK」にちなんで色をテーマに『虹色の彼女』と銘打ち、虹色に合わせて選曲した2年目。一色につき一曲、そこに曲の内容を入れ込んだ詩を書き、1年目同様、朗読ありきのコンサートでした。


3年目は『空と樹と大地と』。コロナ禍も1年半となり、いわゆるコロナ疲れが見られた頃。この年は、あえて、緩いコンサートにしようと思いました。小島さんと私の歴史?を振り返るように、たくさんの写真を映し出しながら、お客様ともトークするようなイメージでゆるやかにおしゃべり。コンサートも、のどかな雰囲気のものや、気持ちだけでも飛び立てるようにプログラムしました。事前にご来場のお客様の旅の写真を募って、フィナーレでその写真が流れて行くのをみながら、胸がいっぱいになったのを覚えています。


昨年の4年目は、私の「歌いたい!!」という思いが溢れたプログラムとなりました。とてもマイナーで、演奏すること自体難易度が高い曲に挑戦したく、その情熱でやり切った年。有名な作曲家の作品なのに百戦錬磨の奏者たちも、誰もその曲を知っておらず、でも皆がその曲に魅力を感じてくれて、必死になって音作りをしてくれました。そして、そことのバランスを取るためにオリジナルを発表。今回のCDにも収録した「光の在処」を初演しました。私の中で大きく舵を切った『光と海に寄せて』


そして今回の『悠か天より』


5回すべてに新作の絵と、DI SERの新作香水を発表していただけるという、他には絶対にないと言えるコンサートをやらせてもらえているということ、本当に感謝しかありません。


6年目もあると信じて、次がどんな形になるかワクワクしていたいと思います。

伊勢神宮・歌唱奉納

2023年10月26日、午後1時。
伊勢神宮・外宮、勾玉池上の奉納舞台において、歌唱奉納をさせていただきました。


雲ひとつない空の下、11月4日に発売となりますCD「悠か天より」収録曲を全曲演奏いたしました。
お天気に恵まれただけでなく、鴨や白鷺がのどかに戯れ、たくさんのトンボが集まってきて…
神様に受け入れていただけたのかも、と思えるような光景でした。


私は、ものすごく緊張もしましたし(人生で一番の緊張でした…)プレッシャーに押し潰されそうでもありましたが、最終的には、とてもしあわせに歌うことができました。


助けてくれた人たち、応援してくれた人たち、伊勢まで駆けつけてくれた人たち…


本当に多くの人に支えられて、自分があるんだということ、そして、ここまで来れたのだということ、本当に感謝しかない奉納となりました。


これがひとつの起点になるような気もしています。というより、これを起点にまた改めて頑張ろう!という気持ちになっているという表現の方が正しいかもしれません。


この歳になって、こんなに素晴らしい機会をいただいて、色んなことが「今」だったんだなとも思えています。


また新たな気持ちで、次へ!

音を聴く 香りを聴く

CD「悠か天より」は、私の念願叶って、同名の香水と共に発売となります。
毎年、Music + Gallery (以下、M+G)でお世話になっている、札幌の香水ブランド、DI SERの篠原康幸さんが、私の夢のひとつを現実にしてくださったのです。


篠原さんには、事前に私の詩を読んでいただき、小島典子さんが描いてくださったジャケット画をご覧いただいて、CD音源もいち早く聴いていただきました。私の想いもお話ししたり、今回のM+Gでのこの香りの立ち位置なども理解してくださり、「こんなに複雑なオーダーは初めてです」とおっしゃってはいたものの、素晴らしい香りに仕上げてくださいました。
Top ベルガモット、ライム、トドマツ葉
Heart ヒノキ、カルダモン、ジュニパー、ジャスミン
Base ベチバー、フランキンセンス、ミルラ、スパイクナード、沈香


スパッと潔く空気を変えるようなトップノートはまさに、天から降り注ぐ光のようで、その光が消えると、すっと静かに仄暗い雰囲気になります。それが、祈りを捧げる場所を想起させ、心が落ち着いていくような気持ちよさが出てきます。そして、最後は、そこがあたためられていくような明るさを持って終わるのです。それが本当に、CDの流れによく似ているとも言えるなぁと思っています。
西洋と東洋の融合や、めぐりというもの、私という人間…たくさんのことがこの香りには含まれています。確かに、複雑。笑
でも、コンセプトは色々あっても、香りそのものは本当に純粋で美しい。これぞDI SER!といえるような、光を感じる透明感も、やはりとても魅力的です。


もちろん、CDのみ、香水のみの販売も致しますが、11/4の発売日、M+Gコンサート会場でCDご購入のお客様には、サンプルのプレゼントがありますし、CDと香水のお得なセットの販売もございます!


フルボトル(33ml)15,000円
9mlサイズ(画像のもの)5,000円
CDと9mlのセット 6,000円
CD単体だと2,000円で、11/4販売分のみ、ノベルティとしてサンプルとメッセージカードがつきます。
そして、これらは、消費税込み!
DISERの香水に関しては、M+G当日のみ消費税分オマケですので、この機会にぜひ!
お待ちしております!

2nd CD 「悠か天より」

先にお知らせした11月4日(土)の Music + Galleryは、私の2枚目となるCD「悠か天より(はるかそらより)」の発売記念公演という側面もあります。


11月4日のチラシにも掲載している小島典子さんの絵は、そのCDのジャケット画なのです。


昨年、Music + Galleryに向けて、私の詩と加藤亜祐美ちゃんの作曲で形にした組曲「光の在処」が完成した時、亜祐美ちゃんから「しずのさん、この組曲、CDにしませんか?!」と言われていました。そうだねぇ、なんて言いながら、CD大変なんだよなぁ、色々…と二の足を踏んでいた私。でも、そんな矢先に、素晴らしい場所での歌唱奉納の機会を頂けることとなり、あまりにその場所が凄すぎるところなので、歌を奉納するという形をひとつの作品にしたいという思いが膨れ上がりました。


そこで、光の在処の三曲と、新たに奉納のために私の詩と亜祐美ちゃんの曲で二曲制作し、その五曲をCDに入れようということに。奉納のために形にしたアカペラ曲「悠か天より」を、そのままCDタイトルにしました。


8月半ばのレコーディングは、正直、体調もベストとは言えませんでしたが、レコーディングに行き着くまでには、奏者はもちろんのこと、エンジニアさんのスケジュール調整、レコーディング会場の予約等、簡単に済ませられることではありません。体調や精神状態がベストな日を数ヶ月前からわかるわけでもなし、今、こうして録ることで完成するその録音こそ、今の私の歌なんだと腹を括り挑みました。


まさか、私の歌人生において、全曲自詩によるCDを出す日が来るとは、想像もしていませんでした。でも、私のことをよく理解してくれている、加藤亜祐美ちゃんが快く作曲を引き受けてくれたからこそ、実現してしまったのです。
そして、このCDの曲全曲を歌唱奉納し、CDそのものも奉納させていただいて、その約1週間後にMusic+Gallery の第1部において、まるっとその歌唱奉納を再現することにいたしました。


歌唱奉納そのものをご覧いただける方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ、代官山でその再現舞台を見届けていただけたらと思います。
🗓️2023年11月4日(土)12:30開場 13:00開演 ⚠️例年より30分早い開場&開演になります
🏤代官山ヒルサイドプラザ
🚃東急東横線「代官山駅」下車 徒歩3分
📖●CD「悠か天より」発売記念・収録曲 Special 「奉納」Version ●赤とんぼ●からたちの花●ミュージカル「サウンドオブミュージック」より すべての山に登れ●オペラ「ルサルカ」より 月に寄せる歌 …ほか
🎫全席自由 一般5,000円 学生3,000円


ご予約は、Instagram(@la_luna_bianca)DM(初DMの場合は先にコメントを入れてください)、FBメッセンジャー ほか、



メールlalunabianca2007⭐︎yahoo.co.jp またはA.flat.concert.info⭐︎gmail.com


(⭐︎は@に変えて送信してください)


私のLINEをご存知の方はそちらからでも!
引き続き、ご予約お待ちしております!

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