tsuki no kobanashi

ソプラノ 和田静乃の日々をつづります
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ないわけがない、アンコール

15曲の演奏が終わり、
出演者全員に舞台に上がっていただいて、
改めてみなさんをご紹介、
そこで、舞台にまた別の楽器が登場しました。

はい、お筝です。

本プログラムに母との演奏も考えたのですが、
やはり、母には最後に登場してもらいました。
母に舞台にあがってもらうために、
母を紹介するMCを入れたわけですが、
涙が止められるわけもなく・・・

母は、きっと、私を見たら弾けなくなると思ったのでしょうけれど、
ひと目も私をみることなく、前奏を弾きはじめました。
新郎あいさつ
©Yoshinobu Fukaya

母との演奏は、いつもまったく緊張しません。
緊張感がなさすぎるのもどうかと思いますが、
やはり、そういう感覚が母と子なんだろうなぁ、と思うのです。

いや・・・
それは、私が母から大きな愛をもらって
育ててもらえたからこそなのかもしれません。

母との演奏のときの声が一番伸びがよかったと、
コンサート後、多くの方からご感想をいただきました。

当の本人は、
恥ずかしながらコンサート中、泣きすぎて、
喉が固くなっていたのを感じていましたし、
どんなに胸がいっぱいでも、
最後まできちんと歌わなければと、
かなり集中して歌っていた記憶なのですが、
それは、
安心感の上に成り立ったことだったかもしれません。

たった2分の、小品を1曲。
この1曲で、
私の母への感謝の気持ちを伝えられるとは思っていません。
でも、母が音楽の世界へ導いてくれたからこそ、
今の私があり、今の私の歌がある。

有名な歌い手になれたわけでもなく、
活躍しているとは言えない私ですが、
それでも、今でも未来を信じさせてもらえています。

「しーちゃんの歌は聴いてて安心する」と言ってくれる母に、
もっとわくわくしたり、
いい緊張感を味わえたり、
私に歌をやらせてよかったと思ってもらえるように、
未来を信じて頑張ろう、と
そんな思いでいます。

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©Yoshinobu Fukaya

修さんには、母に花束を贈呈してもらいました。
私の歌も、母のお筝も
「すごくいい!」と言ってくれる人に出会えてよかったです。
本当に。

この後・・・
めおとれんだん
©Yoshinobu Fukaya

ふたりで連弾をしました。

修さんは、
楽譜も読めません。
鍵盤もわかりません。
ドレミファソラシド、というものがあることはわかっていても、
楽譜のどれが「ド」で、
鍵盤のどこが「ド」なのか、
まったくわからない人です。

そんな彼に、
「連弾してみる?」と聞いたら、
「やる!」と即答をもらいました。

さすがに両手は無理だろう、と、
右手だけでも、と思っていましたが、
結果、両手で弾きました。
右手と左手、同じ動きではありませんよ。
もちろん、ちょっと音を減らして簡単にはしましたが、
ここまでできるようになるとは思っていませんでした。

初レッスンは3か月前。
2回目は1か月前。
その間、彼は紙鍵盤を購入し、
スマホの鍵盤アプリをダウンロードし、
地道な努力をしていました。

そして、左手も頑張り始めたのは、一週間前。
一週間前からは、毎日練習していました。
ちょっと私が教えて、個人練習、というのの繰り返し。
本当に頑張りました。

そして、まさかの、ノーミス演奏!
めおとれんだん2
©Yoshinobu Fukaya

自分で拍手しちゃうあたり、
らしくていいなぁ、と思います。笑。
そして、彼の素晴らしい舞台度胸に、
ここでも感服した私でした。

そして。

本当に最後の一曲は、私のソロで。
コンサートをソロで開幕して、ソロでお開きに。
いのちのうた
©Yoshinobu Fukaya

共演してくださったみなさんに、
ご来場いただいたみなさんに、
そして修さんに。
最後のこの一曲に思いを込めました。


今、3か月前に開催したこのコンサートを振り返りながら、
よかった、という思いと、
もっとがんばろう!という思いとが、
自分の中からあふれてくるのを感じています。

今回、
「どこでもあなたでいられることって、ほんとにすごいことよ」
そんな感想もいただきました。

それは、この歳になっても、
怖さを知らずにいるからでしょう。
(怖いと感じない図々しさゆえかもしれませんが)

でも、私の歌と、
私のコンサートを求めてくれる方がいることも事実。
やはり、がんばらなきゃな、と思うのです。

「結婚したらコンサートが減ったとか言われたら困るから!」
そう言って応援してくれる修さんに出会えたことは、
本当に大きな大きなギフト。

なので・・・
遠慮なく、がんばります!

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