音の葉vol.3 終演!
9月23日、秋分の日。
ピアニスト・久保真知子さんとのコンサート「音の葉」を開催いたしました。
ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。
約3年半ぶりとなった「音の葉」でしたが、このコンサートらしいテイストはそのままに、ふたりの出演者の技量が試されるような、そんなプログラムを用意して当日を迎えました。
私個人としては、何より「声」のこと、そして精神的な意味でのハードルがありました。
これまでと確実に違うなと思ったのは、リハーサルの時の第一声。これまでも何度も歌っている会場なのに、自分の声の響きが違うものに感じられたこと。そして、コンサート一本通して、いい意味で緩むところがなかったなということ。緩んでいられない曲ばかりだったともいえますが、そういう意味でもバランスのとれたプログラムができていたと思います。
もちろん、反省点がなかったわけではありませんが、初めてに近く、ハッキリとした反省点として残すことができました。それは、ちゃんと「見えていた」証拠かなと思いますし、曲に、感情に、溺れがちで、諦めの早い私の弱点を克服することでもあったのかなと思えています。
そして、真知子ちゃんは、自分のソロに大曲を持っていながら、私の伴奏もとても豊かに弾いてくれました。大船に乗ったつもりで、という言葉がありますが、「つもり」ではなく、大船に乗って歌えた実感があります。
いらしてくださった方にお礼のご連絡をすると、さまざまなご感想をいただけますが、やはり、真知子ちゃんとは相性がとても良く、似たエネルギーを持ったふたりなんだろうなということを感じます。
ふたりとも、おおらかで、真面目で、ダサいのが嫌で、でも気取るのも嫌で。
いいなぁ、好きだなぁと思える音楽、詩に対してまっすぐで。
自分には厳しいのに、お互いの良いところはよくわかっている人。
だからこそ、お互いに「こういう曲がいいよ!」とリクエストもできるし「お客様はこういうものを求めてるよ!」と言い合うことができる…変にお互いをヨイショしているのではなく、本当の意味で「わかっている」相手なのだと思っています。
第4回はいつになるかわかりませんが(何しろ会場が取れない!!泣)第3回で終わるようなふたりではないので、次回に向けてまた改めてがんばります!