tsuki no kobanashi

ソプラノ 和田静乃の日々をつづります
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おいおいおい・・・

昨日のレポじゃ、コンサートレポではなく、
アクシデントレポ、でしたね^^;

昨日も書いたように、
ガーシュウィンの「サマータイム」で開幕した第1部は、
しぶやさんのピアノソロに続き、
透明感のあるプログラムにしました。

第1部のラストに歌った、
ドヴォルザーク作曲のオペラ≪ルサルカ≫の“月に寄せる歌”は、
舞台でももう何度となく歌いましたが、
その流麗な旋律が歌っていてとても気持ちがいい曲。
多分・・・
オペラアリアで、何が一番好き?と問われたら、
私はこの≪ルサルカ≫の“月に寄せる歌”と答えると思います。

第2部は、しぶやさんのフォーレ作曲「シシリエンヌ」で開幕、
私は、オールフレンチプログラムで!

コンサートのラストには、
マスネ作曲のオペラ≪エロディアード≫より サロメのアリア、
“彼は優しい人”を歌いました。

これは、私にとって全くの新曲。
2年くらい前に、Triangleの櫻井くんに、
「絶対、静乃さんに合うと思う」と勧められました。
そんなオペラ、私も聞いたことないし、
マイナーで楽譜が手に入らないんじゃないの?と思っていたら。

私・・・持っていたのです。

早8年前になりますが、イタリアに短期留学した際、
向こうで楽譜を大量に仕入れてきた私。
その中に≪エロディアード≫のこの曲が入っていました。

いや、実はマスネの別のオペラのアリアの楽譜を買ったつもりだったんです。
はっきり「HERODIADE」と表紙に書いてあるのに、
どうして、その時欲しかった「LE CID」と間違えたのか、
自分でも本当に謎でした。

「いらない楽譜を買ってきちゃったよ~(/_;)」
・・・と、≪ル・シッド≫がすごく歌いたかったこともあり、落胆した私。
≪エロディアード≫の楽譜は、音を確かめてあげることもせずに、
そのまま楽譜棚へ納められたのでした。

その数年後に、「絶対」と勧められたわけです。

そんなに勧めてくれるなら、と軽くさらってみたところ、
「この曲・・・歌えそう」と思った私。
でも、なかなかお披露目するチャンスに恵まれず、
さらっと譜読みしただけで、再びのお蔵入り、でした。

そして、今回。

フランスものでまとめよう、としたのまではよかったけれど、
コンサートのクライマックスにふさわしい、フランスオペラのアリアが、
私のレパートリーにはないことに気づき・・・
今が、その時かも!と、この曲の勉強を始めました。

私は、どっぷりとその音楽に浸かって歌ってしまう人ですが、
第一印象はよかったものの、
なかなか自分の中に入ってこなかったこの曲。
暗譜もさることながら、音楽の構造を理解するのになかなか時間がかかり、
歌ってはいるものの、沁みてない感が否めない・・・
一週間前のリハーサルの時でさえ、私の頭の中には?がいっぱい。
最後の一週間は、日常的に運転する私のカーステレオは、
このアリアだけがエンドレスで流れ続けました。

自分の稽古の録音も何度も聴いて、
ある時「!」という瞬間がありました。

そして、本番二日前の合わせでやっと、自分に沁みた実感があったのです!

あー!ぎりぎりだけど、これで舞台にあげられる(ToT)!!

こんな経験も、初めてでした。

考えてみれば、最近は、
大きな曲を最初から勉強する、ということから離れていました。
マイナーな曲をアカデミックに披露することより、
お客様に喜ばれる曲を、わかりやすく歌いたい、という思いが強い私は、
アリアを歌う場合にも、メジャーなものや、歌いなれたものを舞台に上げていました。

≪エロディアード≫を歌うことは、そんな私の小さな挑戦だったわけです。

歌いなれた曲を、より歌いこむことも必要なことだけれど、
こういう刺激も必要だなぁと、実感した今回でした。

そんなわけで・・・

今回の本番も「初めて」が色々あったコンサートとなりました。

出会い、導かれ、学び・・・
本番を重ねることで、くりかえしていること。

今回も「いい出会い、いい導き、いい学び」があったと思っています。

きょうの香り・・・「エキゾチック・スパイス」
バラ泥棒 × 刺激的なペッパー × 官能的なサフラン(すべて、ラルチザン フューム)


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